代表挨拶
我が社は会社設立としては昭和41年ですが、私の曽祖父が昭和10年に和歌山より上京し千住の地にて酒屋を開業したのが始まりでございます。町の小さな酒屋からはじまり、徐々に近隣のご飲食店様とのお取引をさせて頂き、現在は一都三県に約3,000件のお客様にご愛顧頂いております。
私はそんな酒屋のせがれとして谷口に生を受け、幼少期より酒屋業を見て参りましたが、常に激動の業界であったと感じております。ナイト業態でウイスキー、ブランデーが当たり前のように売れた時代から単価の低い焼酎が主流へ、酒ディスカウント全盛から衰退、業務用市場での価格競争の激化等々ございましたが、我が社ではその時代時代に併せ臨機応変にお客様の声にお応えすべく様々なチャレンジをしてきた企業と自負しております。
その結果、飲食店様へお酒をお届けさせて頂く業務用酒類卸を事業の根幹としつつ、業務スーパーの店舗運営、クラフトビール専門店及びEC事業、販売促進に関する商品のご提案事業、飲食事業と多様な事業展開をしております。
この展開は企業理念に掲げさせて頂いております、お客様の満足を最優先とするために、根幹事業だけではご提案ご提供できないところ、「かゆいところにも手が届く」酒屋になるべく作り出してきた体制です。今後もお客様満足度の最大化のために、真のご要望を見出しご提供できるよう、それぞれの事業体とその連携を磨き続けて参ります。
また、事業の多様化は社員にとっても様々なことにチャレンジできる環境でもあり、お客様のご要望にお応えする社員の満足度を高めていくためにも必要不可欠なことと考えております。残念ながら小学校の作文で大きくなったら酒屋に入って配送をしたい、営業をしたいと書いた方は非常に少ないと思います。当然、当社の社員もほとんどいません。イチロー選手などプロの世界にいる方で、幼い頃からの夢が明確な人は一握りです。本当にやりたいことが見つからない中、成人し会社に入社していく若者が多いと感じております。そんな思いではお客様のご要望にはお答えすることはできません。
その意味において当社では社員に、目の前の仕事を真剣に取り組み、その先に真にやりたいことを見つけられた暁に、その背中を押してあげるからといつも話しております。例えばクラフト事業部も社員達の強い要望から出来上がった部署で厳しくとも彼らの日頃の活動はやる気に満ちております。その充実した思いがあればこそ、お客様のご満足を頂戴できると確信しております。
全ての社員が「本当にやりたいことが今やっている仕事だ」と断言できる会社を目指し、そんな社員達がお客様とお取組みさせて頂くことで、株式会社谷口をご支持頂けるよう日々精進して参ります。
代表取締役